プログレ度とハードロック度

なんか音楽の話が続きますね。

題名は音楽ですけど、音楽の話じゃありません。今日は。

いまわたしのまわりで一緒に共鳴して仕事をしている人たちは「団塊」「ポスト団塊」と呼ばれる世代の人たちが多いですね。50代、の人たちです。なんだか、うまく関係を作れる場合が多いんですね。

反対にバブル世代、40代の人たちとは、一緒にいても、あまり共鳴できないことが多いですね。この断絶については、過去タラタラとしつこく書いたので(例えばhttp://d.hatena.ne.jp/fraflo/20080804)ここでは割愛します。

それで題名ですが「プログレ」と「ハードロック」。

プログレ、というのはプログレッシブロックといって、70年代に発明された音楽の一形態です。70年代に若者だった団塊やポスト団塊の人たち(の一部)は、ロック喫茶などにいって、このプログレに陶酔していました。有名なところでは、キングクリムゾンとか、ピンクフロイド、とかですね。

ハードロック、というのも70年代に出てきた音楽ですけど、ここで言うハードロックは、80年代以降の「金髪、毒蛇、薔薇の花」みたいな(笑)アメリカ西海岸を中心として盛り上がった音楽を指しますね。モトリークルーとかヴァンヘイレンとか、ですかね。

プログレ度とハードロック度について

渋谷陽一の本で若い時に読んだんですけど、プログレというのは「理論的に破壊する」類の音楽だそうです。それにひきかえ、ハードロックは「ただ破壊する」と。(笑

つまり、破壊後の創造を考えて破壊するプログレに対して、ハードロックは破壊した後何もない。子供みたいなただの破壊衝動である、ということですね。

で、話は戻るんですけどね。

プログレを聞いて育った70年代若者の人たちの「プログレ度」、ハードロックで育った80年代若者の人たちの「ハードロック度」って、比例していると思うんですよ。(笑)例えば80年代にハードロックと対極に「New Wave」っていう動きがあったけど、あれも単純破壊って感じでいくと、「ハードロック度」は高かったと思うんですけどね。

当時のお笑いでも、「とんねるず」ってハードロックだし、「ダウンタウン」ってプログレで、だから同年代だけどメディア露出の位相はズレてますね。5年ぐらい。90年代は、ダウンタウンのようなプログレ度が再評価、というより、ハードロックの破壊衝動で盛り上がるほど時代が明るくなかったということだと思いますけど(笑)、まあ、不況と憂鬱という70年代と90年代の時代の空気の似てる感じに、なんとなくシンパシー感じてるっていうのもあるかもしれませんけどね。

でも先回先々回のメッセージソングの話とつなげると、何も考えない破壊衝動と裏腹のナイーブで傷つきやすい内的自己って感じの実存の時代で、やっぱり80年代って特殊だったんじゃないかって思います。20年経ってみないと分からないことですけどね。

さて「プログレ」「ハードロック」ときて、われら90年代若者は「何度」が高いんですかね。。
「アシッド」食ってたあいつら、でわたしはいいですけど(笑)

アシッドハウス度。