超左翼マガジン

怒れるロスジェネが、遂に動き出した、的に「超左翼マガジン『ロスジェネ』」という月刊誌が発売されています。思いっきり社会問題に踏み込んだロスジェネによるロスジェネのための雑誌のようです。

私3日に一回は本屋とレコード屋はまわりますが(東京は遅くまで店が空いていて便利ですねえ)、この間見つけて、値段と内容の分量みて、買うのやめました。(笑)

でも後で後悔したので、創刊号ですし、後で買ってみます。

作り方っていうか、装飾は「QUICK JAPAN」に似てますかね。赤田祐一さんという有名な編集長が93年?ぐらいに立ち上げた、これもロスジェネのためのサブカルチャー雑誌で、今も続いていますけどね。90年代の煩雑なサブカルチャーに果敢に挑んだ雑誌でした。ある一定の影響を与えたのではないでしょうかねえ。

赤田さんは最近「団塊パンチ」っていう雑誌も作りましたね。団塊世代は、平凡パンチで育った世代で、「平凡パンチの時代」っていうマガジンハウス(元平凡社)の本に詳しいですけど、雑誌媒体を牽引してきた世代だし、いいとこ突いたなと思ったんですけどね。。

さて「ロスジェネ」に話を戻しますけど、超左翼マガジンということで、先にお話した共産党ブームなど時流を考えて、今こそ立ち上がれロスジェネよ!というメッセージですが、この行動を起こしたというところは凄く共感するし、賛同しますね。
(企業でもそうですけど、こういう新しいこと始めるとき、否定語を吐くのが一番いけないし卑怯だと思うんですけど、気をつけてみてると、必ず否定語から入る人が多いですよね。出来ない理由より出来る可能性を探せと諭すんですけど、なかなか難しいですね。)

ただ「左翼」とか「右翼」とか、まあ「超」ってついてるのでそれを超えた意識を持っているんでしょうけど、もしそういったものを運動体として組織化したり大きな流れを作っていくとすれば、過去の左翼運動の失敗を踏襲しなければいけないと思うのですね。(昔の言葉でいう総括!ってやつですけど(笑))

私思うんですけど、この本はロスジェネの一部に共感してもらうことは前提ですけど、その赤田さんの「団塊パンチ」で取り込もうとした人たちを取り込む戦略もあっていいんじゃないかと思うんですよ。過去の左翼運動の失敗から助言や叱咤激励してくれることはたくさんあるでしょうし、「過去の失敗」を踏襲して、そこにロスジェネ世代の知恵とエッセンスを加えて流れを作ったほうが、時流を作ることに失敗する可能性も減るし、団塊世代も読んでくれれば商業的にも失敗する可能性は減る。

まだ買って読んでないのに、こんな書いてますけど(笑)買って読んでみて、もうちょっとどんな意図なのか、何をビジョンにしてるのか、検証してみたいと思いますし、応援したいですね。

特集は「右と左は手を結べるか?」って題名なんですけど、私は「左翼」とか「右翼」って今は同じだと思うんですね。「憂国の徒」という意味では同じですから。その団塊世代にも読んでもらうようにしたほうがいいってのと同じ立ち位置から話しますけど、「右」も「左」も「老」も「若」も「男」も「女」も、あまり最初から壁を作って発信側からカテゴライズをしちゃったりブランドイメージを作ってしまうのは、あまりよろしくないような気がします。「ゴーマニズム」系に何か意識があるのかもしれませんけど、それは過去の失敗(過剰なマイノリティ意識やエリート選民意識とか、邪魔なこだわりやプライドね)から学ぶことのひとつだと思いますね。固定概念って、結局自分の首を絞めることに往々にしてなりますよね。日常でも一緒ですけど。

21世紀を生きる男は「こだわり、プライド、被害者意識」を持っちゃいかんという言葉がありますけど、エラく共感します。

それをどうやって「生きてる状況を変える」に持っていくか、大変な知恵と作業ですけど。

なんて、読んでないのに、タラタラ話してますけど。(笑)
これはまた読後感と合わせて、レポートするということで、まずは第一印象を書きとめておきましょう。