キャプテンファンクが若い頃の松本隆みたいだった

というわけで行ってきました。マニアックラヴ!はっきり言って楽しかった。あんな楽しめるとは思いませんでした。(笑)

11時半に青山CAYでお待ち合わせをして12時に入ったのですけど、すでに満員に近い。(まあ小箱なので収容人数自体少ないけど)

また改装してたね。地下に下りて入り口から入るとすぐドアがあって開けるとすぐフロア。階段がついてて上に上がるとバーカウンターとチルスペースって感じ。なんか壁にマニアックラヴへの惜別メッセージがわんさか書いてあったな。寂しいね。

12時過ぎに入ってすぐに「HI TECH JAZZ」かかって(笑)もうご満悦。来た甲斐あった。1時からケンイシイ、2時からキャプテンファンクがDJだったのでそりゃあ盛り上がってました。

でもね、やっぱり客層が上だったね。男も女も年寄りが多い。25〜35だよ。見渡した感じ。まあ変なぶっ飛んだ客とかいなくて、いい雰囲気だったからいいんだけど、クラブが潰れる原因みたりって感じするよね。

元々僕がマニアックラヴに行かなくなった理由ってのはちゃんとあって(別に年取ったからいかなくなったわけではなくて)あそこって青学の裏でしょ。仕事終わって家帰って行こうってなって、久々に行ったら、なんか「お遊び系サークル」みたいなさ。要はなんもしないでただ「遊ぶ」っていうグループあんじゃんか。

「夏は海、冬はスノボー あとはテニス?(半疑問形)って感じ」
(この言葉は、うちの奥さんが若い頃大学生をバカにする際の名格言でした。)のマインドの薄い大学生集団です。

ああいう感じの集団がわーっといて、「ねえ、なんでかかる曲は全部歌が入ってないの?」とか女がほざきながらさあ。(笑)音楽を楽しんだりしないで、男だってクラブ終わりにどうやってホテル連れてこうかなってことしか、考えてないみたいなさあ。そういう雰囲気があって、あ、こりゃだめだって思ったのがきっかけで行かなくなっちゃった。

ちょうど、アンダーグラウンドのクラブカルチャーってのが日本でもやっと定着して、マイナーな音楽専門誌以外でもチラホラ取り上げられるようになってた時期で、「お遊び」命の大学生にはもってこいだったのかもしれないけどね。僕らのは「遊び」で彼らのは「お遊び」要は遊びに真剣か真剣じゃないかってことだよね。まあいいか。そんなことは。

でね、若い子がいないのは、やっぱり年齢制限と音楽のポストモダンな状態ってのはあると思う。風営法でIDチェックが厳しくなって、20歳未満は入れない。20歳までクラブに行けないってのは、その後もう行かないって可能性を高くするよね。ああいう体験を10代にしないってのはやっぱりクラバー人口を下げる。(だって規制だってそれが狙いだもの)

あとは、ポストモダン化。つまり細分、断片化だね。アンダーグラウンドミュージックっていうのは、どこにどんな音楽が眠っているかわからないという「スリリングさ」を持ちつつも全体性が分かる(網羅できる範囲にある)っていうのが一番いい状態なんだろうけど、それが広がりすぎて、例えばジャンルとかお国柄とかっていうある音楽の特性ってのが見えなくなってくると「パーティ」や「DJ」の個性をも細分化せざるを得なくなって、ひとつのパーティに多くの人を集めることができなくなっちゃう。

そんなことはもう10年前から予測されてたことなんだけどね。だからといって自分たちで「プライベートパーティ」っつっても結構労力かかっちゃってね。何度かやったけど、贅沢すぎるんだよね。遊び方が。(笑)金も手間もかかるし。

なんか、これからも残る良質な日本のクラブ経営者の皆さんにはがんばってもらいたいなあ。そう言うなら行け!ってことだよね。子供連れていきてーな。