上位世代フェチ

今日の早朝、仕事の打ち合わせで喫茶店で取引先の人と待ちあわせました。店に入ってコーヒーをすすりながら、「ところで〜さんは何年生まれなんですか?」ときくと「〜チャンの前じゃ言いたくないよー」と笑いながら「昭和23年」と答えてくれました。

昭和23年。。。60歳じゃないですか。

急に恐縮しても時すでにおそし。それまで仕事で散々冗談言ったりしてきたので。人生の大先輩(というか親父ぐらいの年だものね)に大変失礼をしたと少し反省しました。

20代半ばの頃、仕事も酒も40代とばっかりつるんでいました。もっとさかのぼれば、小学校4年生のときは6年生と遊びたかったし、中学1年のときは3年生と遊んでいたりした。高校生のときはあまり学校には興味がなかったけど、大学生の時も3年4年生と遊んでいるほうが楽しかった。

ここまでくると「世代」は5年区切りにしてしまってよいのだけど、小学校や中学校では1年違えば世代が違う。

30代半ばになって50代とばかり仕事をしている気がするのだけど、それが一番心地が良い。40代は、もうほとんど同世代のような感覚で接していて、これもたまに反省します。

仕事に年齢は関係ない、というのは本当です。ちゃんと敬意と愛情と手間を持って仕事をしていれば、「あいつは若いくせに生意気だ」とは決して言われません。(同じ会社内だと嫉妬があったりして足の引っ張り合いがある可能性がありますけど)

20代までは、上位世代と関わることに無理や背伸びがあったのですが、今は全く無くなってしまいました。自然に昭和23年生まれと「タメ口」レベルで接する「自然」に、今朝ハタとしました。

心配なのは、これから40代に突き進むにつれ、いまの50代は引退していくわけですが、現場フィールドに同世代以下しかいなくなってしまったときに、わたしはどのように振舞うのでしょう。あほなようで真剣に喫茶店を後にしながら、少し考えてしまいました。上位世代がいない、という人生初の経験をする時がもうすぐ来ますね。

ま、それはそれでなんとなく過ごすのか、または早死に説を言う家族もいるし、一部では出家説もあるし(笑)、何でもいいんですけど、「上位世代フェチ」という一種の病について、同じ病気を抱える人のご連絡をお待ちいたします。


関係ないですけど、SEA&CAKE。このバンド、好きですねえ。