資金繰りとBPM

今週は「リズム」で通しましょう。

日常で、「現実に引き戻す」リズムを奏でているものってなんだろうなあって思って少し探したら、ありました。

例えば、「短期資金繰り表」って、一定のリズムでわたしを現実に引き戻します。事務所の家賃、光熱費、保険料、外注費、社員の給料、あ、12月なので一時金と。

あらかじめ表には「出銭」予定が1期分、全部入れています。つまりそれは表の中で一定のリズムを奏でている。その脇に今のキャッシュの状況が入っています。勿論企業の夢や目標もあって動くんですけど、現実的なキャッシュフローの状態も確認して、出銭後がマイナスにならないように、仕事を創るって作業も、おざなりにしちゃいけません。

わたしの家「家計簿」はつけていないですけど、家計簿をつけていたら、まあそれは同じような「リズム」ですか。

その表が刻むリズムを見ながら、このままだと仕事が一個もなくても3ヶ月は大丈夫、とか、この期間でこれだけの仕事があれば、銀行に金借りなくてよい、とか、この時期に新規事業に投資できっかね、とかいろいろ考えながら短期中期で計画を立てていくわけですが、最近資金繰りに窮している中小零細企業への対応策がたくさんあったり、逆に一方で今までのナアナアを許さない改革もたくさんあって、外的要因の変化が激しい社会で、社会のリズムに乗れずに身動きが取れない(金縛りにあう)企業や家庭が多くあるっていうのがあります。自分でリズムを刻むことを諦めてしまう。

今回の国の「資金繰り援助」方針は、あくまで「激変緩和措置」なわけですけどね。

「激変緩和措置」っていうのは、激変ではついてこれない人もいるだろうから、「少し緩やかに変わる」ようにしてくれる、ってだけのことなんですけど、「変わる」は変わらないわけで、その後どうするのか、はいつか問われるわけですけど。

オミズマインドの液体生物としては「金縛り」にあうことはないんですけども(縛る実体がないので)リズムに合わせて体を動かすことの大切さ、肌合いのよいリズムが無ければ作って、それに合わせて動かすことの重要性、を、ここまで書いてきて、改めて自分でよく考えて咀嚼してみてます。

それでも時を止めるほどの、リズムが狂うインパクト(事件)は、起こるでしょうね。だから、出来るだけいろいろなリズムパターンを知っておく必要もあるかもしれません。

90年代に、ヒットチャートに小室サウンドなんかが出てきて、ポップミュージックの主流が16ビートになった時、アンダーグラウンドでは32ビートがやってきていたんですけどね。でもわたし高速ドラムンベースとか聴くには聴いて、いい音楽もたくさんありましたけど、でもどうしてもクラブでは楽しめなかったんですよね。
なんでかな、って理由は「肌合い」が悪いっていうか「疲れる」って(笑)感じだけだったんですけど、こう今、世の中も32ビートみたいな忙しない状況が耐えられず崩れてきていますね。

資金繰りがBPM110ぐらいでちょうどよい感じを長く保つことを大切にする時期かなという現況感があって、それを保つだけだって一苦労ですけどね。資金繰りで言えば、銀行から借金するのは、健全経営であれば簡単ですけど、銀行からお金借りてBPM180ぐらいで踊ることを強要されるのは面白くない。(笑)それは、自分でBPM180を欲するときまで、ピッチはそのままでよいという感じが今はあります。

32ビートが身体に合わなかった時と同じですが、リズムを感じていれば、いろんな限界とかズレとか、すぐに分かる。クラブは行かなきゃいいですけど、実生活で対応をするには、なかなか大変です。だからリズム感がよい(過度にズレるのが気持ち悪い)っていう皮膚感覚って大事なのかなと改めて思うのですけどもね。