集約ありきの拡散表現

先回のエントリーは、動画を載せっぱなしで、すいませんでした。クラフトワークの「アウトバーン」と、はっぴいえんどの(というか細野晴臣の)「風をあつめて」をミックスした音源で、画像の処理もなかなかよかったなと思って、メンバーの皆さんにお知らせしました。

フラフロメンバーではない皆さんにも、この表現が伝わっていたら、うれしいです。

この表現の意味っていうのは、いろいろあると思うんですけど、かなりご近所さん床ですが、断片化しているものがこうやってMIXされて、しかもふたつのアーティストは70年代前半っていう同時代性があるから、そっか世界は同時多発的だよね、を再確認しちゃうような、面白い表現だなと。シナプス。その表現の提示は、まさに拡散の軸じゃないかなって思いまして、業務連絡としました。

さて、私ブログに文章書くのと仕事の調べモノする以外の(つまり娯楽としての)インターネット活用ってあまりしないアナログ人間ですけど、youtubeインターネットラジオだ、とにかく通信費だけ払ってれば、CDとかレコードとかいらないね、っていまさら思いました。(笑

私、この画像発見したとき、部屋を掃除してたんです。掃除しながら、レコードを取り替えたりするの面倒なので、PCで音楽流そうと思って、聴きたい曲を検索して、流す。終わったら関連ファイルから辿っていったり、その数珠繋ぎに飽きたら、また聴きたい曲を検索するって感じでしたけど、ほんと便利だし、タダだし、すばらしいなと。(だから今頃再確認するなという感じですが)

分かる分からないは別にして具体的に書きますと、日曜日の午前中晴れてたんですけど、ひとりだし、だらっとゆっくりビール飲んで掃除でもしようかと、youtubeで「ambient house」って入れたら、たくさん出てきて、それ数珠繋ぎていろいろかけてまどろんでたら、「ambient house」から「deep house」へとジャンルが移行していって、「deep house」から「electro」にいって、そこからクラフトワークが出てきて、この動画が発見された、と、辿るとそういう感じです。

そしたら、こうだんだん元気が出てきたんで、もうまどろみとクールの音楽は止めようと思って、ヴァンマッコイの「do the hassle」が聴きたくなって検索して、周辺のディスコソウルを聴いて、そこからファンク、ジャズ、フュージョン、と移行していったんですけど、最後は80年代のニューウェーブが聞きたくて、ウルトラヴォっクスの「New Europeans」を検索して聴いて、お昼ご飯の時間になったんで終了した、と。

そうやって聴きたい曲やジャンルを知ってさえいれば、CDやレコードを買いに行かなくても、世の中のたくさんの親切な人が音源をアップしてくれていて、例えばハウスミュージックでも、当時クラブで聴いてとてもいい曲だと思っていてもレコードが入手できず、そのままCDになっていないような音源も、レコードジャケットの静止画と共にアップされていたりして、思わず拝んだりしますが(笑)、ほんと便利ですねえ。(だから今頃再認識するなですけど)

インターネットは、もはや一部学識者層しか便利に使えないとかいう言説も一部ありますけども、確かに昨日は、インターネットですごいなあ。若いとき無駄だとは分かりつつも、いろいろ蓄積しといてよかったなあと、まあそんなありきたりなことを再認識した日曜日でした。

だから、これもいまさら、ですけど(笑)いきなりインターネットとかやって、検索の仕方とか教えても、まずは「原資」が必要なんだなと。「便利」を使いこなすための「無駄」をいかに経験するか(させるか)、その逆説的なテーマについて改めて考えさせられましたね。