レクイエム。一柳慧さん訃報。
今朝の朝日の追悼記事には、一柳慧に影響を与えたのは同じ現代音楽家のジョンケージで、ジョンケージに影響を与えたのは禅思想家の鈴木大拙だと書いてあって、良記事です。何でも洋→邦の一方通行で物事が影響を受けるわけではないと、ある意味当たり前のことを指摘したのは大瀧さんの分母分子論でした。
記事は、一柳さんを(心象的)アナーキストだと評しています。「一柳さんはアナーキストだったのではないか。皆がいつもとても勝手をしている。でも他者を決して傷つけない。おごらず、慎みを保って。」と書いてあります。そしてそれは50年代のニューヨークでの暮らしがひとつのモデルだったとも。
これまで散々書いてきたように、あたしが好きな、大瀧細野山下、そして桑田さんを含むポップス四天王(@菊池成孔)も、上述したような一柳さん的在り方を表現でもそれ以外でも追求した人たちであることを考えれば、四天王の先達のひとりは一柳さんということになりますね。