ご復帰されましたね。クサナギくん。
芸能の世界の政治的な動きとかは関係なく、またはメディアでの発言に政治的な意図があるかどうか云々はともかく、宗教的背景はともかく（笑）、メンバーの発言など復帰への動向をチラ見していると、やっぱり冷静に状況を分析してるなあと思います。
わたし前にこれに触れた時、その後のグループの振る舞いが、社会のその後の何か一部を規定するんじゃないかという話をしましたので、比較的気にして見てたんですけどね。やっぱりねって。
何がやっぱりねだったかというと、やっぱり孤立させない（孤立しない）道を選んでいるという。今まで多くのじゃにいずグループは、解散したり分解したりしてきたんですけど（解散してないの少年隊ぐらいですか？）散々出ている解散説や独立説を尻目に、この結末というのは、だから「やっぱり」だと思ったんです。
なんかこうじゃにいずの動きを見ていると、フリーランスが持て囃されていた時代ってのと、被るんですよね。じゃにいずや、例えばアナウンサーで、フリーランスになっても変わらないご活躍されている人って、やっぱりなにかを持っていた人だけですよね。
それはどの業界でも、いまは一緒なんだと思いますけども。
やっぱりここ最近はフリーランスの人は、わたしのまわりなんかも本物以外の人は残っていなくて、ほとんどどっかの企業に回収されていったとか（それでもだいぶ幸せですけど）、田舎に帰ったとか、そういう感じです。
グループがグループのままいる、それも個人として「きっとなんとかなるでしょう」という風にハタからは見える人たちがそれをしないというのは、やっぱり先輩方が、過剰流動性の渦に巻き込まれていったというのを目の当たりにしている、というのは確実にあるわけだと思うんです。
わたしも散々、フリーだったら月給３桁は堅いとかいわれて、フラフラーって行っちゃわずによかったなと今となっては思いますけど（笑）、やっぱりその時にみた過剰流動性の怖さって身にしみてますもんね。
最近公務員志向の若者が増えているとか、専業主婦志望が２０代で４０％を超えたとかニュースがありますけど、まあそれはわたしからすると極端に振れすぎなんですけどね。
オミズですから、その過剰流動性の中でもなんとか耐える振る舞いは研究してきてますけども、無駄に疲弊する（徒労）ことは目に見えてますし、だったら、個人の分け前は多少下がっても、「そこで行われる活動の意義に充分満足できる（つまり余計なことで悩んだりもめたりせず仕事に没頭できる）ものであるのなら」コミュニティに帰属してたほうが、よい、という選択で、よかろうと思っています。
昨今の転職市場で「理念で選ぶ」とか「社長の人格で選ぶ」なんていうカテゴリは、まさにそれを商品化したものでしょうね。（といってもだいぶ難しいと思いますよ。それで一発で相思相愛というのは）
フリーがかっこいいとか、リーマンより面倒なことが少なくて稼ぎがよい、という感覚でやっている人はおそらくダメになっていて、フリー（自由）が欲しいんだわたしはという強い決意のある人は、残ってたんでしょうね。
しかし今は、強い意志だけでもダメになってきて、総合バランスの取れた（つまり政治力、仕事能力、謙虚さなどの人間力）人だけがフリー（自由）な存在として、生き残れるという感じですね。
学校で１番だったらＯＫだったのが、市区町村単位で１番じゃないとだめになって、それが都道府県単位で１番じゃないとダメになったって、そんな感じですかね。（笑）
わたしここで最近、自分の政治的態度がどういったものであるか、というのをちょっと明確化してみよう、ということをやってみてます。
それは、わたしのお師匠さんたちや、敬愛する表現者たちの、それが合っているか間違っているかどうかはともかく、明確な意志と一貫性の中で生きることの自由さ（困難さ）と前向きさ（勇気）に触れて過ごしてきて、でもそれは立場としてのフリーとか組織人とかいうのとは全く別の話で、「フリーの生き方」をしている人たちと話していると、まだまだわたしには分かりづらさ（伝わりづらさ）がある、と思っているからです。
今も結果の責任は厳しいものですけども充分フリーで心豊かな生活させていただいてます。自由の素晴らしさと裏腹の怖さ、緻密さや周到さの必要性も感じます。その上でもう一歩先の自由と自律にチャレンジするために、今よりも深く態度を規定してみよう（自分を洞察してみよう）という衝動に、かられています。
そんなマジメな話かよこれは、という突っ込みはさておき、スマップの振る舞いには、賛同しますねえ。
そういった状況認識を勘案して思うのですが、アナウンサー業界は相変わらずフリーランス化の嵐のようですね。たまにテレビ見ると、あれ、この人もフリーに？という感じです。
スマップ（じゃにいず）が敏感でアナウンサー連中が鈍感なのですかね。テレビに詳しい人に教えてもらいたいところです。
