食の動作について

昨日の「個食」について、もう少し考えてみたいことがあってですね。

例えばわたしは、予算のあるなしに関わらず、必ず3品は作るようにするんです。酔っ払いながら。(笑)色だけ注意します。いろんな色があるようにする。あんまり栄養とかは考えないですけど、だいたい色をバラエティにすれば、栄養素のバランスはいいっていいますけど、ほんとかどうか、分かりません。

それで、昨日の個食の話に繋がるんですが、その作った3品を大皿で3皿をドンと置くか、一人一皿プレートに分けて出すかということを悩んだりするときがあるんですよ。酔っ払いながら。

コドモは、大皿で出すと、制御しない以上好きなものだけ永遠に食べ続ける動物なんです。だから小分けにする。だけど「同じものを食べている」という感覚を生かすためには、皿をみんなでつつくという動作も、必要かなと思ったりするんです。

で、どうするかというと、一度大皿でおかずを並べて、いただきますをしてから、コドモの皿に移すということをするようにしました。海外の映像なんか見てると、そういう場面が多いですかね。

大皿文化とプレート(小皿)文化の違いって、結構大きいと思うんですよね。

でもそれが、どういう影響を及ぼすのか、または及ぼさないのか、よく分かりません。

けど、そういう重箱の隅みたいな生活の一瞬でも、それを大切にして積み重ねれば、大きな流れになったりもするかなと。まさにぽすともだん状況に生きる術ですね、なんて。

重箱の隅といえば、先日こんなことがありました。

祖母の葬儀で、ご焼香がありますよね。葬列の人たちが順番に焼香していくわけですが、隣に座っていたうちの親父が、あるおじさんの焼香の時に、おまえ、あのおっさんの動きをよく見とけ(焼香のスタイルを真似しろ)と耳元で囁くんですよね。

見ると、確かに「心からお悔やみ申し上げます。」ということが凄く伝わってくる、かっこいい「焼香」なんですよ。スマート(流れるような振る舞い)で、ちゃんと心がこもっている。動作にいい加減さがないんですね。

それをそのおじさんに言ったんです。うちのオヤジが、おじさんの焼香の仕方がかっこいいから、真似しろって言ってましたよって。そしたらニンマリして「自分で意識していることを、人に指摘される(褒められる)ことほどうれしいことないよね」といって、とても気持ち良さそうでした。

ああ、善意がまわるってこういうことだなと思います。

職場のオンナノコとか恋人の服褒めたり、髪型変わったら褒めたりするのと一緒ですけども(ちゃんと心を込めてですよ)、そういう「善意のまわしかた」って、なかなか出来る人減ってますかね。

気づいても、言葉に出来ない、も多いでしょうけどね。

話は戻ります。

わたしは食べ物まわりに関しては、偏執狂的に意識していることが多いかもしれませんね。でも食に関することへの「熱」って、わたしは大事にしたいと思うんです。

なんでだろうなあって思って思い出したのですけど、コドモの頃仲良く付き合っていたオンナノコが、食べ方が汚いっていって、仲良しグループのオンナノコ達に仲間外れにされてたことがあったんですよね。同じクラスの別のグループのオンナノコがこっそりわたしに教えてくれて、わたしその子かばって守ったことがあったんです。

わたしは全然そんなの気にもしてなかったし、でもオンナノコってそんなことで嫌ったりするんだなって、その時学びました。

そういえば、先日一緒にご飯食べていたオンナノコからわたし注意を受けたのですけど、お茶碗のご飯ツブを拾って食べないんですよね。皆さんどうなんでしょうね。ダメだよ食べなきゃって、言われました。

わたし田舎で、農家が親戚にいたりして、お米に困ったことって確かにないんですよね。そういえば。親もルーズだったんですね。そういうところ。

だから注意されて、あ、そうかって改めようと心がけてるんです。

が、なかなか習慣化って難しいんですよね。1日3回食べたとして、生まれてからウン万回って繰り返してきた動作でしょう。(笑)

いや、マジメに食に関することって、だからもの凄い熱を持って意識して、習慣化の努力をしないと、後から修正って難しいんですよ。

そんなことで、個食、というか、食べることに関して誰の意識の目が働いていない、スキ勝手にやりたいようにやっている、という状況が長く続くことは、やっぱり自分に返ってきちゃうなと。

うちのコドモ、生意気だお前って仲間はずれにされるのはいいとしても(いいのか)、食べ方きたないっていうので指摘される人にはなって欲しくないなあ、と。

そのつきあってた子を傷つけるかもしれないけど、その時に事実を素直に伝えて、2人で直そうと努力したことはなんとなく覚えてます。

いや、食べ方が汚いってのは言いがかりで、本当の理由は別にあったのかもしれませんけど、言いがかりにしても「食べ方が汚い」っていう指摘は、とてもショックですよ。本当に、それを伝えた時の彼女の顔、忘れられません。

その経験が無かったら、食に纏わる意識ももう少し薄かったかもしれませんよね。
ありがたい経験だったと思います。

ノローグ日記でした。