ハズバンド&ワイフ

昨日の話は、「核家族」の前提という説明が不足してましたね。それも大前提です。
ここ2ヶ月ぐらい、私家版家族関係論って感じの話題が多いですね。そういえば。感じるままに書いてるだけですが。

それで話は、今ドラマにもなっている婚活に行くわけですけども。

婚活って、別に昔からあったですよね。ボランティアの話の時と一緒で「活動」が表立つかそうで無かったかだけの話、ですね。

子供つながりで、いろんな夫婦の形を見ていますと、この水面下の婚活とか、水面下の子作りとか、とてもナイーブな問題ですけども、たくさんドラマがありますね。

人生こう、避けて通れない2者択一の場面というのがありますよね。結婚するかしないか、子供を産むか産まないか、就職するかしないか、とかですね。いろいろありますけども。

仕事なんか特にそうですけど、だいたい物事は、決断のタイミングにいくまでに複数選択できるようにしておくことが準備としては大事なことだという認識があるのですが、どうしても2者択一を迫られてしまう課題というのは、出てしまいます。

回想してみると、その時にわたしがずっと取ってきた行動は、例えば結婚という場面では、結婚しない場合、結婚した場合、両方想像してました。子供、という時も、夫婦で子供が出来た場合の人生、出来なかった場合の人生、両方考えていた。

それでどっちに転んでもいいように、仕事のや生活の方向性を固めておく、感覚を磨いておくという準備を日々している、ということで乗り切ってきたように個人的には思います。

子供の時なんかは、両方の親に「子供を作らないこと」についてどう納得してもらうか、までシュミレーションしてましたねそういえば。(苦笑)

今思えば、ひとつのことに重心を偏らせないという、フラグメントフロア=拡散をそのままやっていたということでしょうか。わたし個人の生活思想ですけども。

わたしのまわりでは、例えば不妊治療なさっている方も何人かいます。本当に子供が欲しいのに、子供が出来ないという苦しみは、わたしには想像の及ばないことですけども、話を聞いていると、そこまで自分の肉体と精神を痛めつけても子供が欲しい、ということに圧倒されます。それで応援して、陰で祈りますね。(わたしのお友達連中はそうではないですけど、病院で一緒になるオンナノコとかでは旦那の理解が得られずに孤独に(隠れて)治療している、なんていう人もいるみたいですよ。ひどい話ですけどね)

応援はしたいのですけど、わたし個人の考えとしては、うーん、それはどっちでもよい、という風には行かなかったのでしょうか、ということも思うんです。

結婚も同じですけども、例えば「適齢期」という訳のわかんない常識があって、その適齢時に付き合ってた人と、なんとなく結婚しちゃうとか、逆に今みたいに、婚活とかいって何かに急き立てられて、結婚しちゃう、とか。そういうのって、後から「そんな想いまでしてやったのに」みたいな他責的な怨念が悪意となって、逆に相手を、そしてつまりは自分を追い詰めることにはなりゃしませんかね、ということを思うんです。(これはなかなか当事者には言えませんけども)

統計では、4組に1組は離婚する、という数字があって、だから子供つながりで、4組のファミリーが集まったとすると、そっかうちも含めてこのうちの一組は崩壊すんだなあ、とか思いながら遊ぶんですけども(笑)、頭の中では、結婚した段階から、今度は離婚したときのこと、離婚しなかったときのこと、2つ、想像してます。思考の癖ですけど。

結婚して4,5年経つころから、そういうことが表出してくる人もちらほらと出てきます。まわりでも聞きますから。そして大抵は、そういうことを考え始める自分に驚き、慌ててその浮かんだことを消そうとする。消そうとすればするほど、それは大きくなる、という感じで、一気に瀬戸際まで追い詰められるということもあります。

わたしなんか、婚姻届出した次の日からそれ考えてますから(笑)、別に縮小も肥大もせずに、今に至っています。相手も(聞いたことないですけど)同じような感じでしょう。だからそんなんでいいんだと思います。臭いものに蓋をせずに同居する。それが正しいとは思いませんけども。。

「結婚は勢い」とかいう言葉があって、それは合ってると思いますけど、それはあくまで自分でつける勢いであって、時代や雰囲気の勢いに乗っかってというのは、ちょっと解釈が違うかねえ、なんて思います。

だから気分や雰囲気で結婚するぐらいなら、結婚しないほうがよい、とわたしは思いますね。結婚という制度に逆に追い詰められて、不機嫌になるぐらいなら、そしてそれを自浄できないなら、やらないほうがよい。

そんな両親の気分にフラフラさせられてかわいそうなのは、何より子供ですからね。

わたしが観察している感覚では、やっぱり10組中2組ぐらい、気分じゃなくて意志で支えられている家族はいますかね。その2組には、意志で連帯するための、共通点があるのですよ。

「いい職場」と同じ原理なんですけどね。
それはまた明日のお話ということで。