妖艶

わたし妖艶って言葉も雰囲気も好きかもな、って最近思う機会が多いんですね。

最近それを思ったのは、先日チンドン屋さんのライブ見に行った時にリーダーの女の人がまさに「妖艶」って感じの雰囲気の人だったんですけどね。

その後、例えば料理番組の系譜調べていたら芳村真理さんが出てきて、盛り場の流行歌の系譜調べてたら研ナオコさんが出てきて、と。あー、綺麗とかどうとかいうより「気になる」なと。

先日書いた、「カラーポップと白黒の間」という時期って、妖艶さがありません?全体的に。女の人の。

昔親戚の家に、古いレコードがたくさんあって、青江美奈のレコードジャケットに幼児ながらドキドキしていた思い出があるんですけども、その頃の妖艶さがなんとなく好きですね。

マクロで見たら、人間の容姿体型なんて凄く変わってきているんでしょうけども、特に戦後の日本女性の変わり方って、きっと「変革期」にふさわしい、激変だったのだと思いますけどもね。

集団就職なんかの映像とか見ていると、その垢抜けなさというのが強烈な印象としてあるんですけど、それがこうだんだんと変わっていって、今に至っているのですけど、その妖艶さの時期というのは、髪型とファッションだけが西洋化されて、体型と顔は純日本人という感じのアンバランスな状態があって、きっとそれが「妖艶」の正体じゃないのかな、なんて、どうでもいい分析ですけどね。(笑)

今おそらく中国が同様の変化をしているのでしょうけどね。

昔あった、例えばブルーフィルムの映像だとか、若松孝二のピンク映画とか見ていても、今の感覚からすると、全然気持ちがそそらないですよね。

だから人間やっぱり夢を見なきゃいけないというか(笑)、昔はマンガや人形の世界だったものが、ちゃんと現実化するということは、ありますよね。

その昔、ピンク映画やブルーフィルムに出てくる女の人でそういうマンガや人形のような顔と体型の人がいなかったといえばそうですけど、逆にいえば、今AVに出てくる人も出てこない人も、総じて、マンガや人形のようなものに近づいてきている確率が上がっている、ということで、それはやっぱり「キレイになりたい」というオンナノコの夢とか、「オンナの人にはキレイでいて欲しい」というオトコの夢とか、つまり一直線でそれは夢の実現に向かっていったという(笑)、利害関係が誰も一致するという、それが夢の実現のスパンを早めたというのはあるんだろうと思うんですよね。(なんちゅークダらん話だと思わないように(笑))

他にこれだけみんなが同じ方向を向いて、利害関係が複雑にならずに、夢の実現に向けて歩むものって、無いんじゃないですかねえ。

理想を描いて、共有して、現実化していく、というものの、筆頭モデルですね。

アトムやドラえもんの世界は実現してないけど、エロの世界はほぼ漫画の理想が実現されていくという、欲の根現が生むエネルギーですかねえ。