東京を串刺しにするには

うーん、今週はもうこの文化圏界隈の話で通しちゃいましょう。(苦笑)

日本は東西に長いという地形上の問題のあるのかもしれませんが、この「交通と文化圏」という話は、全国規模でやっても面白い話だし、都内でやっても面白い話です。

外国人からしてみると、皇居を中心に環状する東京という街自体がおもろいらしいですが、環状から派生する横の線、環境の西側に、例えば西武線池袋線新宿線)、中央線、京王線、とあるんですが(東急は下に向かっている)、間隔は狭いが決して交わらないというこの線沿いの雰囲気の違いとか、住む人のカテゴリーとか雰囲気が違うとか、たくさんおもろいことはありますよね。

井の頭線ってのは、その意味で特殊で、特殊でというか、渋谷から真横に出ている交通がない、ということが面白いなと思いました。なんで井の頭線は、吉祥寺に斜めに走っちゃったのか、真横に走って、吉祥寺にぶつからなかったからどうなっていたでしょう。今の吉祥寺は無かったはずですが。

逆に言えば、縦に串刺しにする交通の力の恐ろしさも、考えてみるとおもろです。白金は、昔は地元の人に愛され、隠れ家的な閉じられた空間だったでしょうけど、南北線が埼玉から目黒までを白金も通して串刺しにすることで、白金でシロガネーゼが誕生する。埼京線が渋谷や恵比寿まで伸びることで、街の雰囲気を変えてしまう。

例えば思うのだけど、高速道路で関越、東北、常磐と縦に伸びている道路を横軸に突き通した北関東自動車道ってのが開通してますけど、あれでどれだけ、マクロの人の流れと文化を変化させているのか、というのは、少し微妙ですよね。

だから縦軸と横軸を書くときは、きっと横軸から書くのが正解なのかもしれません。(笑

ビジネスでは「横展開」という言葉がありますが、それぞれの資本家が横に交通を延ばしていったのは、ビジネスの横展開と同じで(笑)、横のほうが展開しやすかったからだし、きっと東京の地形が、横に開発しやすいように出来ていたのかもしれませんが、あんまり適当なこと言っちゃいけません。

だからわたし、縦に串刺しする「バス」に乗るのが面白いと思って、結構路線バスに休みの日に乗ったりします。西武圏→国鉄圏→京王圏→東急圏と、そんなに縦にぶった切って長く走る路線バスは無いですけど、結構バスは乗っているとおもろいですね。

わたし、渋谷→中野、渋谷→早稲田っていうバスと、これは横ですけど、大久保→新橋っていう路線のバスは、ヘビーユーザーでした。大久保→新橋は、新宿区のマイナーな場所を走るから好きだったんですけど、渋谷から縦に走るバスについては、その「突破している感じ」が、好きだったかもしれません。

心なしか、バスの揺れが激しいんです。(笑)突破系。

来週は突破系について、しつこくモノローグしたいと思います。