自販機のある風景

先日私生まれて初めて「つり銭切れの自販機」に遭遇しました。しかも辺境ではなく、都内のど真ん中の繁華街で、です。売り切れランプはひとつもついてなかったのですが、200円入れても何もつかないんですよね。

経験がないので、最初壊れたのかと思ってアタフタ対応に苦慮したのですが、みなさんどうなんでしょうね。よく遭遇するのですかね。

30数年生きてて初めて遭遇したので、当然自分の中では事件!って感じて社会状況と結びつけちゃったり、しますよねえ。労働力不足と経済不安でキャッシュがフローがママならない自販機。(笑)あり得るなあ、と。

私の知り合いに「自販機マニア」というのがいまして、珍しい自販機、古い自販機を求めて、全国どこでも行っちゃうという人がいます。

この間四国から写真付のメールが送られてきて、「レトルトカレーの自販機」ってのがあって、それってご飯どうすんのかっていうと、その自販機を置いている店で、出してくれるっていう、自動でもなんでもない仕組みで、笑っちゃいました。

大塚グループ(製薬、食品、飲料)って四国徳島が確かお膝元ですからね。四国にあるのは、すぐにピンときたんですけどね。

昔、自販機だけが置いている店舗ってのがありましたよね。子供には「裏」として、あやしい場所として認識されるところです。そこにはジュースや酒の自販機から、そばやうどん、ハンバーガー、コンドーム、エロ本なんかがあって、エロ本がだいたい落ちてる。それを拾って読むどきどき。磁場のいい空間でした。

おととし、母親の看病で大学病院に入り浸っていたとき、夜中に看病疲れで腹が減ると、自販機コーナーに行くんですね。日清と自販機メーカーが共同開発した自販機があって、結構いろんなものが食べられましたね。冷凍食品の品質の向上と、自販機の温めの性能の向上があって、ガキの頃に食べた自販機バーガーとは、格段の差でしたね。当たり前ですけど。

今も、都内の、有楽町のガード下かなんかに、たしか自販機とテーブルだけが置いてあるようなスペースがあったように思いますけど、あれ、ビジネスとしてはどうなんでしょうね。初期コストはかかるけど、ランニングコストはそんなにかからないですもんね。効率はいいはずですけど。

売店なんかは、自販機オンリーにしてるところもあるし、今増えている立ち飲みや、なんてのも、自販機とテーブル、みたいな、今は下町にしかないような形式って、増えるかもしれませんね。人材不足、構造不況、いろんな要因考えてみるとね。

最新機械は初期コストが高いので、段オチした自販機安く買ってきて。軽くていいですね。

わたし今、目標のひとつにオフィスの引越しを掲げていますが、どうしてもサロンスペースが欲しいんですけど、イメージとしては、自販機とテーブルの立ち飲み屋(でもちょっと小奇麗)っていう(笑)、そういうイメージを持ってます。

会社だから、不特定多数の人が利用できる、という風には出来ないかもしれませんけど、いつでも多くの人にフラッと利用してもらえるように、駅の近くにはしないといけませんねえ。がんばって働こっと。