日曜の団地

日曜日。
野暮用で港区まで車を飛ばして用事を済ませたのですが、都心の道が全くすいていて予定より随分時間が余ってしまったので、帰りはナビの電源を消して、適当に思うに任せて、なんとなく家の方向に向けて、帰ってみました。

しかし、日曜日あまり天気がよくなかったとはいえ、車が全く走っていないし、道の両側のビル看板に「広告募集」の文字がいかに目立つことか。普段仕事で歩いている時には感じられないことが、車で感じることが出来ます。

それで、迷うべくして迷って、偶然にも「ひばりヶ丘団地」という、1958年に建てられた公営住宅の場所に出ました。偶然ってのは恐ろしいです。

年明けにNHK教育テレビ50周年の記念番組を録画しておいて見たのですが、「今日の料理」「趣味の園芸」「おしゃれ工房」ってのが教育テレビでは長寿番組らしいのですが、その中で、この公営住宅の資料映像というのを久しぶりに見たんですよね。

狭い2DKとベランダ、という構成の「洋風の間取り」で、パーティをする。過去見たときには印象になかったのですが、お父さんがシェイカーを振ってカクテルを注ぎ、ベランダで奥さんと飲む、なんて映像もあったんですね。びっくりしましたけど。

そんなのを見て、前に感じにいった昭和30年代の団地に、もう一回行きたいねえとは想っていたのですが、偶然にも、そこに出てしまったので、しばらく車を止め、雰囲気を感じてました。

ここに風景が写真公開されています。
http://danchi100k.com/file0002/index.html

一部は取り壊され、新たなマンション群として再開発されています。都心の車から見える風景もそうですけど、つまり「期間限定」の風景なわけですけど、都市のスクラップ&ビルドですね。都心の風景なんかも「耐久年数」が限界にきているところ(つまり、わたしがフックしていた場所)は、どんどん取り壊されて、新しいものが出来上がっていますね。

その一時を捕らえて、感じたい時に感じないと、感じれるときが無くなってしまう。都市の面白さとか儚さとか切なさでもあるわけですけどね。

ただ車を運転していただけですけど、いい時間でした。たまには日記でした。

※昨日アップした「ほうろう」の音質が悪すぎるので、最近のテレビでのライブ映像に差し替えました。