プラス タフネス

この間から「クール&クレバー」という言葉をうちの家訓にしているわけですが、そこに「タフネス」が加わることになりました。

タフさ、とはどういうことでしょう。頭のタフさ、心のタフさ、体のタフさ、全てにおいてタフであることは、これからの社会を生き抜くひとつの条件になるでしょうね。

うちは、特に僕の家系には公務員(教職員)が多くて、はたと気づいたんですけど公務員の奥さんってのは繊細な人が多いんですよね。傷つきやすくてちょっとのことで右往左往しちゃうような。

その点、「清濁併せ呑む」系の、つまり僕らみたいな起伏の激しい仕事で食ってる家庭って「タフ」な人じゃないとやっていけないでしょ。政治家の奥さんなんかいい例か。ちょっとのことでは動じない、ってな人じゃないと政治家の妻なんか務まりません。

僕も結婚したいと思ったときの理由は、今から考えると、この「タフさ」ゆえの部分はあるし、奥さんも「タフ」なゆえに苦労することは分かりつつそれを「楽しいじゃん。生きてんの」ってな展開にもっていく。(笑)タフな女にタフな男。これからの社会のサバイブにこれはかかせないんじゃないかと思うんです。

だから当然、子育ての方針にも「タフネス」は追加されます。タフネスをどうやって育てるのか、それは「挫折」につきる。(笑)もう立ち直れないぐらいの「挫折」を味わうこと、それでも果敢に苦しいほうに首突っ込んでいく精神力。それを陰から見守るタフな親っていう構図。(笑)でもそういうことでしかタフさは身につかないよね。素質じゃなくて経験の問題だから。

最近、仕事でもプライベートでも、あまりに正直に自分の感情を前面に出しちゃう人が目につくんですよ。「キレる」とか言うのもそうだけど。バカ純粋すぎる。これって心がタフじゃない証拠。

それとシングルタスク頭。ひとつのことで頭を使うと他の事で使えない。一度にいろいろなことを考えられない。自分の「色」以外のものを吸収しようとしない。「自分らしさ=自分の見えている世界だけ」の人。頭のタフさがない。

疲れやすい。やったことないことはしない。挑戦しない。冒険しない。腹くくらない。無鉄砲に遊ばない。無理しない。体のタフさがない。

頭も体も心も使って、「未来への希望」をつくり出して行くんだよね。今言うフリーターもニートも前を向くタフさがない。それはタフにならざるを得ない道を避けてきたから、ですよね。何にもなくても「タフさ」さえあればなんだってできるし、やり直しだっていくらだってできる。「希望格差社会」の小泉イズム社会では「タフさのすすめ」しかありません。

いいことも悪いことも一口で飲み込んで、生き残りに頭と体を使って「明るく楽しく元気よく」生き抜くことしか、もはや道はないってな感じがします。「中流」の時代は、繊細でやさしい時代でしたねえ、ってな回顧してそうだよね。(笑)