ブレない、ということ

最近嬉しいことと苦しいこと、楽しいことと辛いことが、目まぐるしくやってくる、そんな時期なんです。

「生きているといろいろなことがある」いい言葉です。
内田樹のブログをチェックすると、宮崎哲弥との接見、大瀧詠一御大との対談が実現したようです。いや、活字化が待ち遠しい。こういう情報がスッと入ってくるインターネットというメディアに、感謝します。

先週行われた北海道のライジングサン、ロックフェスでなんとフィッシュマンズが復活したとか。しかもキヨシロウが歌ったとか!しかも秋にそのメンバーでツアー回るとか。いろいろ情報が出てますけど、リアルタイムでフィッシュマンズを見倒した世代としては、なんかそっとしておいて欲しいなあ、と思うんですよね。

ドラマーのもてぎっちもベースの譲ちゃんも、埋もれることなく音楽界で活躍していて、それはフィッシュマンズがあれだけ90年代に残したものは、決して佐藤君だけの力では無かったんだ、ということを改めて証明していることになると思うんだけど、でも再結成ってのはちょっとなあ。伝説は伝説でいいと思うんだけど。。

サービス精神、ってあるでしょう。誰しもあると思うんです。サービスとは何か?それは「後味のよさ」なんだとどこかで聞いたことがありますね。もてぎっちも譲くんも、それは過去のファン、そして後追いのファンのための「サービス」であったはずなんでしょうけど、そこで考えるんです。これは後味のよいことなんだろうか?と。佐藤君は決して生き返らないという現実が、また目の前に来るだけなんではないか、つまり「後味」のよいものではないのではないかと。

人に対しての思いやりとか、やさしさとか、本当に人の立場に立って考えているか?ということを最近思うんです。独善じゃないか?とかね。そこまでやらないでいいんじゃない?とか。(フィッシュマンズ再結成で言うところのツアーまでやんなくていいんじゃない?的な)

自分を信じて、自分の判断を信じて出す決断が、いつも正しいとは限らない。それはみんなそうなんでしょう。だから、その失敗を受け入れること、現実を受け入れて次の力をまたひねり出すこと、「本当にこれでいいのか?」と思えばブレるが、失敗の責任は背負ってそれでも信じた道を歩もうという決意。なんか、そういう骨のある感じが欲しいなあ。いろいろありすぎるので、そう思う次第です。(もの凄い私小説的(笑))