漂流オリンピック


小山田さん写真付きで新聞沙汰になってますよ。。


あたしは今回の東京オリンピック招致が決まった時に、商売人としては、その後の大不況に備えなければと思い、準備を始めた一方、開会式は世界的知名度からperfumeBABYMETALYMO軸で決まりやね、などと周囲と話していて、結果的に不況はコロナで半年早まり、オリンピックは一年延期になり、オリンピック需要を当て込んでいたところほど打撃が大きくなる一方、開会式演出を廻りMIKIKO先生が代理店がやりがちな酷い仕打ちに遭い、きっともうアミューズ勢は使えなくなり、頼みの綱はYMOのスジのみとなるも、ユキヒロさんが病気療養、教授も身体のことに加えてこの状況で政府に協力するわけもなく、残る細野御大にすがるしかないが、もう若い人に任せるから、と弟子筋の中で世界的知名度を誇るコーネリアスこと小山田くんを推薦したところこの事態、ということだとして、あ、そうか、この数年の細野さんを取り巻くアレコレに漂っていた代理店臭、世界戦略は、すべてオリンピックへの伏線として流れていたのか、と、この期に及んで理解するのであります。笑

もしかするとこの数年のジャパニーズシティポップの世界的評価も、オリンピック準備が産み落とした亜流というか、副産物だった可能性もあるんすかね、なんて考えてると腑に落ちるところもあります。


小山田くんの非道はリアルタイムで知っておりますが、音楽家や芸人などの素行の悪さはまだ許容された時代、バブル崩壊後のエログロナンセンスのセカンドサマーオブラブこと、悪趣味や鬼畜またはスカムカルチャーの一部での盛り上がり、若者文化ゆえ時代のアイコンたちの過激さの競争、そしてスチャダラパー高木完ECDが、スチャダラパーのアルバム内でロック雑誌死ねとライムしたことに象徴される90年代の一部音楽雑誌の酷いクオリティ状況、などなど、イロイロ重なった結果ではあるとはいえ、やはりこうなってしまうのは、みなさん声を揃えて仰っているように呪われており、それは招致前から続く無理の連続、あたかも精神的にはとっくに崩壊している家族が、表面的には幸せが継続していると錯覚できるよう、周りも自分たちも欺くために外食、旅行、大きな買い物などで麻薬的に刺激を注入し続ける無理と同じなんだとして、思い出すのはフジテレビのザ・ノンフィクションの不朽の名作「漂流家族」。


漂流オリンピックとならないと良いのですが、事態はもう誰にもコントロールできないのかもしれません。アンダーコントロールとマリオがウソをついた時から始まっていたのだとしたら、言霊は恐ろしい。